言葉でなくイメージで伝える

投稿者: | 2023年6月2日

よくコーチが口にすることに次なようなワードがありますよね。

  • ラケットを早く引く
  • 足を動かす
  • 体の前で打つ

などなど・・・。
テニスを始めて最初のうちはこれで大丈夫です。

基本6ストロークが一通りできるようになったら、次の段階に考え方を変えていきましょう。
ミスを少なくする方法を考えていきましょう。

言葉による理解は、特にゲーム中のプレッシャーのかかる場面で、自身を否定するワードになってしまうんです。

  • ラケットを早く引く → ラケットを早く引いていない
  • 足を動かす → 足を動かしていない
  • 体の前で打つ → 体の前で打っていない

無意識のうちに自分を否定することになり、メンタルは落ち込んでいきます。
そもそも、そんな簡単な言葉一つで体は動きません。

体の動きってものすごい複雑なんです。
体の動きを言語化して理解しようとするとぎこちない動きになってしまいます。

頭で言語を処理して、イメージに置き換えて体に伝えるのですが、これが上手くいかないためです。
体に指示を出す時は、言語ではなく、イメージで伝えましょう。

言ってしまえば、打ち方なんてどうでもいいんです。
ただ、正しい考え方さえあれば、打ち方は決まってくるし、効率的な打ち方になってフォームが完成していきます。

フォームは発生動作です。
これについては、また別の機会に書いてみたいと思います。

大切なことは「どんなボールを返すか」これをしっかりイメージします。
すると自然と打ち方は決まってきます。

日本には、型を重視する傾向があります。
武道から来ていると言われています。
ただ、これも悪いことではないんです。

最初から、型にはまってしまえば上達は早いですから。
いわゆる「守破離」です。

さて、テニスに話を戻します。

最初にフォームから入ってしまうとミスショットになるリスクが高くなってしまいます。

このボールをどう返すか、そのためにどういうふうに打つか。
この順番で整理してみてください。
これだけで、体の動きはスムーズに連動してきます。
ぜひ、試してみてください。