フットワークはすべてのショットの起点となる最も重要なテクニックです。
すべては第一歩から始まります。
なぜ、そんなに大事なのか。
テニスはリズムを崩すスポーツだからです。
相手よりも早いタイミングでリズムを刻んでいれば、自分のタイミングでショットを打つことができます。
時間軸を合わせるということです。
状況によっては相手の時間軸を超えることも。
野球でバッターがバッターボックスに入って構えた時、ピッチャーとタイミングを合わせて体をユラユラさせますよね。
この動作と同じです。
ぼーっと立っていたら、150キロのボールもそれ以上に速く感じます。
しっかりピッチャーに時間軸を合わせてスイングに入るから打てるわけです。
ピッチャーもバッターも自分の間合いで勝負したいわけです。
その辺の駆け引きも勝負の面白いところですよね。
余談ですが、イチロー選手のバッティングはウェイティングサークルから既に始まっています。
テニスでも同じです。
どうしても相手の間合いを嫌う場合は、ノットレディーですよね。
横の動きはディフェンシブになるので、できれば縦の動きも入れたいところです。
しかし、縦の動きは相当の体力を必要とします。
正直、ベテランには無理ですが、頭でそのことを理解しておくことは必要です。
試合全体を俯瞰したとき、やはり体力的なペース配分は大事。
途中で体力が切れてしまったらすべてが破綻してしまいます。
だから、ベースライン付近のキープゾーンで横方向のフットワークに特化します。
戦略的に。
深いボールはライジングで処理。
ノーバウンドカットでもいいです。
浅くならなければいいくらいの気持ちで十分です。
すると余裕が出てきます。
セーブした体力は、ネットプレーのために温存しておきましょう。