よく練習ではできるのに、試合では思うようにできないお悩みを抱えている方がたくさんいます。
実は当然のことなんです。
上級者でも練習ではいい感じだけど、まだ、実戦では使えないということを聞いたことはありませんか。
そうなんです。
練習と試合は別物なんです。
だから練習でできるのに、試合できないことは何も心配する必要はありません。
練習は技術を習得する段階です。
まず、しっかり練習においてできることが必要です。
練習で意識しなくてもできるようになったら、次は試合で使う練習が必要です。
練習で習得する技術は目に見える形で現れます。
「上達」という形で。
周りの人からも「上手くなったね」とか声をかけられますよね。
しかし、試合で使えるようになるためには、別の要素が必要になってきます。
それが「競技能力」です。
どんなことかというと、試合の中でしっかりこなせるということです。
練習の流れ(練習がメインのテニスオフ)を振り返ってみてください。
最初、基礎打ちをしますよね、次にゲーム形式、次にポイントマッチ、最後にゲーム。
こんな流れを意識して練習メニューを構成しています。
- 基礎打は、技術の向上が目的です。
- ゲーム形式は、身につけた技術をこなせるようになることが目的です。
- ポイントマッチは、ポイントのかかった状況でこなせるようになることが目的です。
- ゲームは、実際の試合の中でこなせるようになることが目的です。
実際の試合の中でこなせる技術が「競技能力」です。
練習ではできるけど、試合ではできないというのは、「技術」はあるけど「競技能力」がない状態です。
この考え方がしっかりしていれば、何も心配はありません。
競技能力の向上に努めるだけです。
試合では実力の半分程度しか出せません。
ここをしっかり踏まえて練習に取り組みましょう。