運動神経のいい人、そうでない人。
違いはどこにあるのか。
そもそも運動神経なんて神経はあるのか?
力の正体ってご存じですか。
なかなかイメージできないですよね。
高校生の物理の教科書に答えがあるのですが、これだけは未だに鮮明に覚えています。
F=MA
質量に加速度を乗じた積が力なんですよね。
運動は、体の中に入ってきた加速度をどのように出力していくか。
これが上手くできる人は、いわゆる運動神経がいいと言われる人たちです。
テニスの場合、地面から借りた加速度を最終的にラケットに伝えて、ボールを共振させてロスなく効率的に出力する。
これがボールを打つといった動作の正体です。
ゴルフの経験がある方であれば、インパクトでシャフトがしなってボールが爆発的に飛んでいく感覚って経験ないですか。
他の球技と違ってゴルフはボールが止まっているので、ベクトルを整える瞬間が短いので難しくなります。
止まっているボールを打つのが難しい原因はここにあります。
さて、テニスに話を戻します。
テニスの場合、軸足を決めた瞬間に地面から入ってきた加速度を「足・体幹・肩・肘・手首・ラケット」の順に伝えていきます。
これを加速度連動の法則と言って、ラケットに向かっていくにしたがって徐々に集約され出力が上がっていきます。
野球のピッチャーもそうですよね。
手首だけではあんな剛速球は投げられません。
地面から力を借りる感覚を意識してボールを打つと次第に少ない力で効率的に打てるようになるはずです。
少ない力で速いボールが打てれば自然と安定してきますよね。
地面から力を借りる感覚を研ぎ澄ませてみてはいかがでしょうか。
打球音も変わってきますよ。